新宿駅に慣れない少女、Kさん。
今日は待ち合わせ場所を南口改札内としたはずなのに、気が付いたら
「待ち合わせって東口でよかったんだよね?」とメールが届いていた。
ちなみに南口と東口というのはちょうど反対側に位置する出口である。
しかもそちらへ移動するためには一度ホームに降り立ち、
階層をふたつ下がらねばならない。地理的にも空間的にもまさに反対側。
そこを連絡を受けて走り抜ける自分…意外と絵になってたかもしれないな(笑

今日は西新井橋近辺で開催された“足立の花火大会”を観に行って来たんだ。
打ち上げられる花火の玉数は約10000発。
それに比例するかのように人は多く集まるだろうと踏んだ俺は、
「どうしてそんなに早く行く必要があるの?」とやや渋るKさんを説き伏せ、
お昼過ぎには現地にいるようにしたんだよ。

大好きだという紺色の浴衣姿に身を包んだKさんは期待以上にとっても綺麗♪
花柄の色合いもよかったし、昨日買ってきたばかりという黄色の帯も素敵☆
手に持った赤い巾着も全体の印象に華やかな色取りを添えていたね。
…なんて惚気てみたり(笑 だけど本当にどきんとするほどだったんだもん!
北千住駅に着いたときこそ雨が降っていたものの、
駅前のカラオケで時間を潰し、外に出たときにはもう天気も回復していた。
それに、そうやって雨が降ってくれたおかげか極端に暑くはならず、
浴衣を着ていても暑くないって嬉しそうに話していたよ。
ただし、慣れない底が固い下駄に足が痛いと言っていたのは
かわいそうだったけれど(あせ

その足を休めるため、そしてさらに時間を潰すために入った喫茶店ロリー。
ふと考えてみるとこうしてチェーン展開されていない喫茶店に入るのは
ずいぶん久し振りのことで、そしてKさんとは初めてだったかも。
そして、こんなお店ではドラマが生まれるもの…
(ただ単にそれぞれの会話がよく聞こえるってだけかもしれないが)
※俺の後ろには壁一面に鏡があり、Kさんのほうからは店内が丸見え。
 おかげで話の内容もよく理解できたみたい(苦笑

(その1)
「すまね、サイフ落とした」
俺達のあとから入って来た浴衣姿でがらがら声のおじさん。
どうやら、15万(!)ほど入った財布を道の途中で落として来たらしい。
息子さんやら奥さんやらに連絡をして必死に探していたのだけど…
結局見付けられたのかな? 息子さんと店内で相談していたようだけれど。
(その2)
「あのかわいい子が3000円なのよ!」
そんな大声を上げていたのははす向かいに座っていたご夫婦の奥さんのほう。
漏れ聞く話から推測すると、旦那さんのほうにペットを買おうと
提案していたようだけれど、だけど旦那さんのほうは乗り気じゃなかったみたい。
せめて血統書が、とかとも言っていたような気がするけど、
血統書付きのペットの値段が数十万だと聞いて押し黙っちゃった(苦笑
なんでもいいけど、おばちゃん、ちょっとマナー悪過ぎだよ。
(その3)
「入ってくるはずのお金が入って来ない」
これは俺は気付かなかった話。Kさんが自分の後ろで交わされた会話を聞いてた。
サラリーマンってホント大変みたいだね(あせ
(その4)
…たぶん俺達二人も他の人達からしてみれば、
ドラマみたいな会話をしていると思われていたに違いない(あせ
話し合っていた内容については、とりあえず秘密。

“不思議なことが起こる喫茶店”ロリーを出た俺達はビールと枝豆を買い、
人が集まり始めた河川敷に座る場所を求めて降りて行った。
だけど座るためにシートなどを持って行かなかったのは考えが浅かったな。
雨が降って濡れている草むらになんて座りはしなかったけれど、
それでも向こうは浴衣なんだし、何か持って来るべきだったよ。
ただ今日は俺にしては珍しく上着を来て行っていたから、
それに座らせてあげることができたけれどね。

沈みゆく大っきくて真っ赤な夕陽。
この夕景をいつか二人で見たいと思っていたのがこうして叶うとは。
花火大会開始時刻の7時半までの3時間ほどをただただおしゃべりだけで過ごして。
とうとう始まった花火の打ち上げも、二人寄り添って観ることができて。
去年の夏前よりずっとこうしたいって言っていたことが実現した喜び。
ふぅ、すごくすごく嬉しかった! 一生忘れないって二人は同意見。
今夜のことは絶対に忘れたりはしないよ。

ただ、今夜こそは一緒に抱き締めて眠りたかったのに、
彼女の親父さんの「絶対帰って来い」の命令のせいでそうも行かず(泣
それだけが今日は残念だった! ちくしょー、恨んでやる〜(苦笑

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