今、一番必要なもの

2002年8月19日
『化作危峰興怒潮』 …化して高き峰と荒波となる。
男達は自分達より遥かに強大な相手を前にし竦みもせず立ち向かい、
それを打ち勝つべく頭を働かす。彼らを突き動かすものはどんな力だろうか。
そして、目指しているものは果たしてどこにあると言うのだろうか。

井上尚登(なおと)の『T.R.Y.』を読み終わった。
コン・ゲーム(詐欺)を扱った物語として、持っている本の中でも
一位・二位を争う面白さだったと断言できる。
いやぁ、これは面白かった。もし興味があるのならぜひご一読願いたい。

時は明治、場所は中国(当時の支那)と帝国主義下の日本。
清国の腐敗ぶりに革命を起こそうと集い出した人達のために
なんとかして蜂起のための武器を調達しよう、というのが本書の大筋である。
そのために、恐らく実際に存在したであろう伊沢修という人物が
軍や官僚相手に綿密に練った作戦でもって獲物を手にするまでが描いてある。
ただ、結果は… これ以上は自身の目で確かめて欲しい。

この小説を読み終わり、まず考えさせられたのは“自分の生き方”について。
自分の行動に自信と明確な目標を持ち、失敗をしても恐れず先を見据える。
別に革命だとか大きなことに携わらなければできないことではない。
普段日常の中において、つい忘れてしまいそうになる緊張感を
忘れないようにしていればいいだけのことである。
自分がなぜここにいるのか…何をしたくてここにいるのか。
その理由をしっかり人に説明できるようでなければ本当はいけないのだろう。
今すぐには結果を生み出せなくとも、いつかはきっと成就するはずだから。
だから、今できることをできるしっかりやっておくべきなのだ。

なーんてなんかまたそんなことを心に誓ってる俺がいるね(あせ
やっぱりね、言うは易し行うは難しだよ。
そもそも簡単に実現できることなら心に決めたりなんてしないわけだけど(苦笑
うん…俺ももうちょっと強く自分の生きる目的を意識して生きられたらな。
早く自立したいね、特に精神的に。
ふぅ、まずは読書ばかりしている今の欲望だらけの生活を改めなきゃ(あせ

今日の仕事はとっても簡単だった。
くだんの訂正箇所へのテープ貼りは結局総数が1000冊であるという事実の前に
あえなく終了させるという目的を諦めたわけだけど、
それでも今日までの3日間に半数以上は終わらせることができて嬉しい。
それに、その他の事務作業のほうもけっこううまく行っている。
貸してもらったノートPCのキー配列には苦戦させられたけれど、でも大丈夫。
そんなもので指先のスピードが落ちてしまうような俺じゃない♪
でも、やっぱり冊子を作る作業って大変なんだな。
あの事務所では同時にいくつもの冊子の話が飛び交っているのだけれど、
それぞれの折衝にいろいろ頭を悩ませているみたい。
そう言えば知り合いのUさんもコメンテーターのような仕事をしてたっけ。
…坊主刈りにしたそうだけど、いったいどんな感じなんだか(苦笑

明日からは場所を変え、王子にある倉庫でレントゲンフィルムの山と
戦うという、そもそもの業務に就くこととなる。
これからが正念場だね。9月頭の旅行の前には絶対に終わらせなくっちゃ。
そして、Kさんと会える時間をできる限り作らなくっちゃ。

今日はたくさん電話しちゃった♪
本を読み終わったあと、いろいろ考えていたらふと声が聞きたくなってね…
ホント、あのひとはとってもいいひとだよ。
こういう形容詞じゃ説明しきれないぐらい、素敵なひと。
ほんとに、ほんとに、大好き。いつまでも離れず近くにいられたらいいのにな。
でも、これからの毎日は先のことを見据えての日々と考えたっていい。
悲しむことはない。これは俺がKさんに言った言葉じゃないか。
そうさ、悲しむことはない。見せるべきなのは涙じゃない、笑顔だ。
笑顔だ…!

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索