ご褒美の一日

2002年9月17日
今ごろどこにいるんだろうね。もうそろそろ向こうに着いたかな…
あのひとが日本を発ってからすでに8時間を過ぎた。
たしか飛行機に乗っている時間は7時間ほどと聞いていたから、
今は家に、つまり大学の寮に向かっているところだろうか。
遠く離れた地に行っちゃった君。せめて無事でいて欲しい。

たとえ着いてもその旨の電話ができないなんて日本国内にいる限り
あるはずのないことなのに、いったんこの国を出てしまうと
ほんの少しの連絡ですらひどく困難なものになってしまう…。
本当は今すぐ知りたい、無事に向こうに着いたよってことを。
きっと半分元気で半分悲しげな声で話してくれるんだろうな。
半日前に聞いていた、あの声と同じように。

今日は会えないはずだった。その代わりに電話を掛けてもらえるはずだった。
でも、朝電話かと思い携帯を手にしたらメール受信のメッセージ。
「突然だけど、今から行くね」ってKさんからのメッセージ。
居ても立ってもいられなくなったから来たとは聞いたけれど、
そう言えば直接の理由は聞かなかったな。
もしかしたら昨日の日記を朝読んで、それで急に会いたくなったのかな。
なんにせよ、母親の制止を振り切って会いに来てくれたことがとても嬉しい。
とってもとっても嬉しい。その気持ちが今、胸に熱い。

喫茶店なんかでお茶を飲んでなんていられない。
そう考えた俺は、親に無断で自家用車の鍵を持ち出した。
Kさんが来るのに間に合うように駅までの道を飛ばしに飛ばした。
そうして待ち合わせ場所に選んだ駅前駐車場にKさんが現れたとき、
ドアを開けて運転席に座る俺に飛びついてきたとき…
…いけない、思い出して少し涙ぐんじゃった。
うん、抱き締めてもらえて、また会えたんだなって胸がじんとしたよ。
そして… ものすごく大胆だったけれど、ちょっとあることを(てへ

Kさん、今どこにいるの? 泣いてたりなんてしてない?
俺は大丈夫だよ、とりあえず今は君を想って笑顔でいれてるよ。
あとで連絡ちょうだいね、俺からもまたメールを送るから。
じゃぁ、おやすみなさい。…時差、やっぱり嫌いだね。

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